予告編

2018年6月、朝鮮戦争休戦以来初となる米朝首脳会談が行われた。世界を牛耳る大国・米国のトランプ大統領と、世界一閉鎖的な北朝鮮の最高指導者・金正恩(ルビ:キム・ジョンウン)が韓国大統領・文在寅(ルビ:ムン・ジェイン)の支持を得て、平和の新時代を開くことを約束したのである。2017年にはまだ核攻撃を匂わせて威嚇し合い、世界中を悩ませていた米朝に一体なにが起きたのか。そして朝鮮半島は、本当に新たな未来へと歩み始めたのか―。

本作は、フランス人監督が第三者の視点から、韓国、北朝鮮、ロシア、フランス、アメリカなどの国々から集めた、資料と重要人物のインタビューを交え、朝鮮半島の近代100年の歴史、そして現在の姿を赤裸々に描くドキュメンタリーだ。なぜ、半島は分断されたのか?その時、超大国はどのような役割を果たしたのか。北朝鮮の現実、分断されたそれぞれの国民の想いなど、知られざる真実がいま語られる。

監督のピエール・オリヴィエ・フランソワは、2000年にフランス放送局の記者として南北首脳会談の取材のため初めて渡韓した。その後、朝鮮問題の報道番組に携わり、韓国、北朝鮮に関するいくつものドキュメンタリーを制作。そして、金正恩が世襲し情勢が激変した朝鮮半島を、いまだからこそ描く意義があると本作を作り上げた。

日本でも大ブームとなった「愛の不時着」をはじめ、韓国のドラマや映画ではすでに南北の歩みよりが描かれる昨今、現実では開城(ルビ:ケソン)の南北共同連絡事務所が爆破されるなど、統一への道のりは険しい。しかし、本作に登場する両国の国民は統一の夢を諦めない。 “我々の代で統一を成し遂げたい”という言葉が、観る者の心に深く刻まれるだろう。